オランダでのピアノレッスン
今回のピアニスト3人オランダ旅行は空港についてすぐにデンハーグへ。
そこで2泊観光をしてから、先生が住む小さな町Epeへ向かいました。
泊まるのは去年もお世話になったペンション。
Thuis bij Zwanikken
アットホームで居心地のいいお家の1部屋をお借りしました。
広間には古いアップライトピアノもあります。
ペンションのお庭と今回泊まった部屋
マリーン先生のレッスンは2日半。午前と午後3時間ずつ3人が交代で受けました。
先生のレッスンでは毎回オーケストレーション、呼吸、テーマのまとまり、などを意識させられます。
デュオでは、2人で1人のように考えて演奏しなければなりませんが、ペダルの事、音量、音質、間、等等、考える事がたくさん増えて、帰国してからの調整が大変です!
自分なりに考えて弾いて行っても、さらにたくさんのことを気付かされ、教えていただけるので
この旅行中に多くの事を吸収出来たと思います。
私の中で今までにない視点は、音楽的修辞学の視点。
ルネッサンスの頃から、作曲の際に修辞学の技法を取り入れるようになったそうです。
つまり、聞き手を説得するような言い回し(音程の使い方)を取り入れ、曲の感情を表しているので、
その言い回し(フィグーラというそうです)を知る事で、曲の理解が深まります。
例えばショパンワルツOp64-2の美しい曲。「何故この曲が美しいのか?」と最初に質問されて面食らいました。「何故?」と聞かれるとは思っても見なかったので。
先生の答えは、感情の高揚を表す上への大きな跳躍を最初のテーマ(6度)、中間テーマ(1オクターブ)と頻繁に取り入れているからということでした。
また、半音の連続を使った下降は溜め息、を表しています。
もっと修辞学と音楽の関わりのことを知りたいと思い、帰国後調べてみましたが、まとまって書かれたものはありませんでした。
というわけで、多くの事を学んだオランダ旅行でした。
レッスンは楽しい!
夜、個人練習にお部屋をお借りした。弾いているのはかずちゃん。
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